敵画像を50%表示する(基本システム2編)

【概要】
基本システム(ver 2以降)上で敵画像を50%に縮小して戦闘画面に表示する方法を説明します。敵画像として借りてきた素材を320×240の設定で(初期状態のまま)表示すると「大きすぎる」・「線が荒くなる」という問題に直面する場合があります。これはコモンEvの一部を修正して画像を50%に縮小して表示することで解決できます。

【目的】
1. 敵画像をきれいに表示するための知識を身につける。
2. 敵画像表示に関わるコモンEvの箇所を知る。
3. ウディフェスやウディコンにゲームを投稿して「線があらい」とか「解説サイトを読んで一から勉強しましょう」とか言われないようにする。

【対象】
初心者~中級者向け(ウディタに手を着けたばかりの超初心者には向いていません)

【備考】
ウディタの基本システムver 2以降を使用することを前提に説明します。
それ以前のバージョンには当てはまりません。
また、320×240の解像度で製作することを前提にします。
320×240はデフォルトの設定ですので、320×240の意味の分からない場合は何も考えず読み進めていただいて構いません。

【文責】
そらくじらA

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1. 敵画像はデフォ素材じゃない他のものを使いたいよね。でも…

ゲームを製作していると、ウディタに最初から用意されている素材(デフォルト素材)だけでは間に合わない場合があります。
ファンタジー系の物語であればデフォルト素材で必要な敵は全て揃うかもしれませんが、近未来とか和風とかの世界観であれば自分で素材を用意したり外部サイトから素材を借りてきたりする必要があります。

そのように用意した画像を戦闘画面で表示しようとすると思わぬ問題に直面することがあります。

ここでは当サイトから素材をもってきたとしましょう。
自分たちの素材を講座に使うと宣伝のようになってしまいますが、自分たちの素材であれば版権問題を気にする必要がないので一番扱いやすいのです。
例えば彼女。




今回はウディタのサンプルゲームを使って、それに出てくるゴブリン(あのピンクのやつ)が、この忍者の画像になるように設定を変えてみましょう。

すると…

え、というか、ゴブリンの画像を差し替えるにはどうしたらいいかって?
んなん今回の解説とは別の内容の話だし、そこまで面倒見てられっか、と言いたいところですが、んじゃ、講座なんて開くなよと言われそうなので簡単に説明しておきます。

1. 画像をダウンロードします。

2. その画像をEditorと同じ階層にあるDataフォルダの中にあるEnemyGraphicフォルダの中に入れます(これの意味がわからなかったらあきらめるしかないです。ゲーム製作が人生の全てじゃないです。)

3. Editorを開きます。

4. 下の画像に表示されているボタンをクリックします。こうして開くのをユーザーデータベースと言います。画像だけでなくHPなどの敵に関わる設定はここでします。



5. そこの一番左の欄の「9:敵キャラ個体データ」をクリックし、真ん中の欄から「31:ゴブリン」を選んでクリックします。



6. そして上の画像に示す「File」のボタンをクリックして2で用意した画像を選びます。

7. 「OK」を押して設定完了です。

それではテストプレイを開始するなりGameを起動するなりしてサンプルゲームを始めます。
そしてゴブリンの出現する場所まで行ってエンカウントすると…



なんじゃこりゃー!でかいー!線があらいー!となるわけです。



ちなみにこの画像にした場合は、もう何が何やらです。


2. 320×240の場合、50%表示しないといけない素材もある

上の問題、当サイトの素材に問題があるからではありません。
当サイトの素材は実は640×480の解像度で100%表示したときに普通に表示されるように作っています。

Editorのメニューバーからゲーム設定を開くとわかりますが、初期設定では製作するゲームの解像度が320×240になっています。
解像度の意味がわからなかったら今は深く考えなくて大丈夫です。

320×240の解像度では100%で表示すると上のようにでかすぎたり線があらくなってしまう場合があります。
この問題が生じるのは当サイトの素材だけではありません。
640×480(以上)用に描いている素材では同じ問題が生じます。
例えばシアンのゆりかごさんとか、リアル系の素材ではそうなっている可能性が高いです。ウチのはリアルじゃないけど…

これを解決する方法は二つあります。

a. 解像度を640×480にする。
→初心者には全くお勧めできません。専用のマップチップを用意する必要があります。一方でデフォルトのキャラチップが小さく表示されてしまいます。様々な工程において作業量が多くなります。実は私はこれが理由で320×240しか使ったことがありません。

b. 敵画像表示に関するコモンEvを修正する。
→コモンEvを修正するとなると敷居が高く感じるかもしれませんが、そこまで難しいものではないです。ver 2になってから修正が大分簡単になりました。ver 1.3のころなんてもうね…。

というわけで敵画像が50%表示になるようにコモンEvをいじってみましょう。


3. コモンEvを修正

まずはコモンEvのウインドウを開いてみましょう。以下に示すボタンをクリックします。



修正するコモンEvは179「敵キャラ_単体描画」です。

その前に!

修正の際にミスをして思わぬ不具合を生じさせてしまったらたまったものではありません。
そこでコモンEv「敵キャラ_単体描画」をコピーして別の箇所に貼り付けて、それを修正することにします。

まずは左欄からコモンEv179「敵キャラ_単体描画」をクリックしてCキーを押します。これがコピーに相当します。



次に左欄から216あたりを選んでVキーを押します。これがペーストに相当します。
ばーっと内容が右欄に写されるはずです。

今から、この写した先(216)の内容を修正します。これがゲームに反映されます。
少し難しい話になるので読み飛ばしても構いませんが、コモンEvを名前で呼び出す場合、同じ名前が二つあると数字の大きいものが優先的に使用されます。つまり、「敵キャラ_単体描画」を呼び出した場合、数字の大きい216の「敵キャラ_単体描画」が使用されます。もし、216の方の「敵キャラ_単体描画」を修正してみて、その動作が気に入らないということになれば、それを単純に削除すれば良いだけです。そうすれば元の179「敵キャラ_単体描画」が使用されるようになります。

その中から123行目を見つけ出してください。行数は右上に表示されています。
下の図でフォーカスの当たっているのが123行目です。
|||■ピクチャ表示:Cself21[一時ピクチャ…というやつですね。
この行をダブルクリックします



すると以下のようなウインドウが表示されます。
この左下に表示されている拡大率が最初100%になっていますので、50%に変えます。
下の画像では既に50%に変えています。
終わったらOKを押します。



それではテストプレイを押してゴブリンとエンカウントしてみましょう。
すると…


普通のサイズで表示されました。ですが上に寄っているのが惜しいです。
そこで、再び216「敵キャラ_単体描画」に戻ります。
そして126行目をみると
■変数操作:CSelf10[一時変数A]/=2+0というのがあります。
この
'2'を'4'に変えます。
126行をダブルクリックすればどのように変えればよいかが見ただけでわかるはずです。

この周辺の行のスクリプトは画像をサイズに応じて上側にずらすための命令です。
'2'から'4'に変えることで大きくはずらさないようになります。




すると、以下のように画像が常識的な位置に表示されます。



ちなみに、他の敵画像もこのようにしっかりと表示されます。



これでめでたしめでたし、と言いたいところですが、中には
50%で表示するくらいなら画像編集ソフトで最初っから画像を50%に圧縮すればいいんじゃね?
と思った人がいるかもしれません。

そう思った場合は、是非やってみてください。
それでは上手くいかないことがわかると思いますが、上手くいかないことがわかることで320×240の意味が初めてわかると思います。
失敗から学ぶということですね。

あと、今回修正した179「敵キャラ_単体描画」は敵画像の描画に関する諸々のことを処理しています。
敵画像の表示で困ったことがあれば、ここを読むとよいことがあるかもしれません。

4. ちなみに

320×240では50%表示にしないときれいに表示されない画像素材があると言いましたが、逆に100%表示でも問題のない素材はあります。

例えばドット絵。



RPGドットさんから素材をお借りしました。このようなドット絵では50%ではなく100%表示にした方がよい場合が多いです。

また、ウディタのデフォルト素材。



これは線がぼやけていても見栄えに影響しないウルトラ素材なのです。
素材を作ってくださった製作者の方に感謝、ですね。


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