画像の透過処理の方法について

 

―概要―
このページでは画像の透過処理について、そらくじらBが用いている方法をご紹介していきます。
使うツールは主に、フリーソフトの「GIMP」、あとはお好きなペイントソフトです。
このページの中ではペイントソフトはMSペイント、SAI、COMIC STUDIO PRO4.0(以下コミスタ)、CLIP STUDIO PAINT EX(以下クリペ)を用いています。
また、透過処理のみをご紹介するもので、塗り方などのメイキングではありません。
そういったメイキングであればネット上にたくさん素晴らしいものがありますので検索してみてください。
もう透過処理が出来る方にはかなり暇なページ構成となっていますが、なにか使える小ネタの発見などありましたら幸いです。

―きっかけ―
なぜこんなページを作ったのか簡単にご説明します。
2013年の1月下旬あたりから、立ち絵や敵グラの透過ってどうやったらいいんだろう?という声をTwitterなどで見かけていました。
私は自分のやり方でよければ分かっていましたが、だからと言って胸を張って教えられるようなテクニックでもないな…とそっとかげから見守っていました。
が、ある方にご説明する機会があり、やはり方法を公開しておこうと思いました。
三か月経ちましたけど(汗)

―なぜ冒頭にあげたペイントソフトなの?―
私が使ったことのあるソフトでご説明をする他ありません。
後のペイントソフト別コーナーで列挙していきますが、クリペは正直説明することがありません。
MSペイントでまずGIMPの透過処理をご説明します。
同じ手順でSAI・コミスタ・クリペでも透過処理をすることが可能ですが、SAIとコミスタについては別な方法もあるのでそちらもご紹介します。
つまり、難しくて高いペイントソフトがなくても、MSペイントとフリーソフトのGIMPだけでオリジナルの画像が作れちゃうYO!というスタンスでお送りする次第です。
イラレとかフォトショは使ったことがないので分かりませんし、きっと便利だと思いますので大丈夫なのだと思います。

―ここから、ペイントソフト別手順のコーナー―
↓以下をクリックすると該当の場所に移動できます↓
<  M S ペ イ ン ト  >      <  S A I ・ コ ミ ス タ  >      <  ク リ ペ  >     <  番 外 編   >

< MSペイント + GIMP >

さっそくペイントソフト別に作業していってみます。まずはMSペイントからです。
ペイントを開いてゴリゴリ描きました。

そらくじらですね!
ポイントは、@透過したい部分を、A絵で使っている以外の色で塗りつぶすということです。
ここでは、@緑A緑以外の色(青・黒・オレンジ) ですね。
この場合は、絵の中に白が含まれていないので、もちろん@は白のままでもいいですよ!

さてさっそくGIMPを起動します。
起動したらこの絵をクリック&ドラッグでGIMPのウィンドウ内に入れます。

こうなります。
右側にレイヤーウィンドウ、左側にツールボックス、上にはメニューバーが表示されていますね。
透過処理に必要な手順は、
@レイヤーマスクを追加する
Aレイヤーマスクを適用する
B透過したい部分を選択して切り取る
C保存
の4段階です。
次から順番にやっていきます。

@レイヤーマスクを追加する

上のメニューバーの、「レイヤー」から「レイヤーマスク」にカーソルを当てると「レイヤーマスクの追加」というのが出てきます。


それをクリックすると何やらウィンドウが出てきますね。
一番上の「完全不透明(白)」のボタンにチェックを入れて「追加」をクリックです。


レイヤーウィンドウ、絵の右側に白い四角が追加されます(気付きにくいですが)
これでレイヤーマスクの追加が完了です。

Aレイヤーマスクを適用する

「レイヤー」メニューからまた「レイヤーマスク」にカーソルを当てると、
先ほど選べた「レイヤーマスクの追加」が選択できず、
代わりに下の「レイヤーマスクを適用」が選択できるようになっています。
選択しましょう。すると…


今まで絵の右側に出ていた白い四角がなくなりましたね。
見た目には何が起きたかちょっとわけわかめです。でも大丈夫です。
これで下に透明なレイヤーが敷かれました。では、次はこの緑部分を切り取る処理です。

B透過したい部分を選択して切り取る

上のメニューバー「選択」メニューから「色域を選択」をクリック、
または左のツールボックスから同じアイコンのものをクリックしてもできます。
それをクリックしてから、絵の緑色の部分をクリックします。


 そらくじらの輪郭にチキチキと動く点が出現しました。
これは、あなたが選択したのはこの範囲ですよと教えてくれてるマークです。
そらくじらを囲んでいるように見えますが、そらくじらの輪郭より外の緑色の部分を選択してくれています。
ここから切り取る作業に入ります。

C切り取る

上のメニューバー「編集」から「切り取り」をクリックします。
クリックするとすぐに…


\ テッテレー /
切り取られました!これを上のメニューバー「ファイル」から「名前をつけて保存」で、拡張子を.pngで保存してあげます。
(途中で一回なにかウィンドウが出るかもしれませんが、基本何もしないで「保存」を押して大丈夫です。
GIMPの設定を変えている方はこの限りではないと思いますが)

すると、背景は透過のこんな画像が

できましたーーーーー! \ テレッテレッテッテレー /
これをウディタで敵として使うなり味方として使うなり、なんでもできますね。
以上がMSペイントとGIMPを用いた背景透過の画像作成手順です。


< SAI + GIMP  もしくは コミスタ + GIMP >

SAIは色塗りに特化したペイントソフトです。色塗りが楽しくなるソフトですね。
コミスタは漫画機能に特化したソフトですね。線の引きやすさは別格です。
ちなみにアトリエそらくじらの「CB」という作品は、線画はコミスタ、色塗りはSAIで作っています。
SAIもコミスタも基本的に、透明なレイヤーの上に線を描いたり色を塗ったりしていきます。
これをpngで書き出すと背景は白になってしまいます。psd形式で書き出すと背景が透過されます。
私はおよそ二年間、このpsd形式に気付かずにpng形式で書き出していたので、透過しづらく四苦八苦していました…。

なので、ペン入れからカラ―完成までSAIもしくはコミスタでやる場合は
そのままpsd形式で書き出してGIMPでpng形式に保存し直せば良いだけですが、
私のようにコミスタでペン入れをしたpng形式の画像を読み込んでからの場合は少し手順が異なります。
その場合の作業工程を以下にご紹介していきます。
SAIにもコミスタにもレイヤーがあるので、色を塗り終わったら一番下に塗りつぶしのレイヤーを作り、pngで書き出してから
< MSペイント + GIMP >の方法で透過処理をすることができます。
ガラリと画像の雰囲気が変わって申し訳ないのですが

SAIの画面です。こんな感じですね。ちなみにこのおねいさんは素材で公開中です。
このままpngで保存してGIMPで開いて、先ほどと同じ処理をすることで透過処理ができます。
が、それ以外の方法もありますので以下に記します。

< SAI以外で作った線画をpngで読み込み、それをカラ―後psd形式で書き出してGIMPでpng保存 >

手順としては
@pngファイルを読み込んで透過ファイルにする
A完成させてpsdで書き出す
BGIMPでpng形式で保存
になります。

@透過ファイルにする Aカラ―完了後psdで書き出す

さて、画像を作ろう!とキャンバスを開いたときか、線画を作り終わってカラ―に移る前に、
上のメニュー「レイヤー」メニューから「輝度を透明度に変換する」をクリックします。
特に何かウィンドウがでるわけでもなく、なにか印がつくわけでもありませんが、これで透過ファイルになりました。
安心して色塗りしていきましょう。
色塗り完了したら、上のメニュー「ファイル」メニューから「指定のファイルで出力」にカーソルを当てると
「psd(Photoshop)」というのがあるのでそれを選びます。
それをGIMPで開きます。
(もしもこの後縮小したい場合で、SAIの段階で複数レイヤーある場合は
「レイヤー」メニューから「表示レイヤーを統合」を選び、レイヤーを一枚にしておきます。
psd出力するとレイヤーもそのままの状態で出力され、そのまま縮小するとレイヤー間で誤差が生じてしまいます。
GIMP内で統合してもいいのですが、できればSAIで一括統合してからpsd出力しておきましょう。
複数レイヤーある状態のファイルをバックアップしておくと、後々修正が便利かもしれません)

BGIMPでpng保存

psd出力したファイルをGIMPのウィンドウ内に持ってくるとこんな感じになります。
背景に透過がかかってますね!
このまま「ファイル」から「名前をつけて保存」で拡張子はpng形式で保存すれば透過処理がかかったまま保存できます。


< クリペ >

クリペについては正直あまりご紹介できるものがありません。
というのも、クリペはSAIやコミスタと同様、透明なレイヤーの上に線をひけ、色を塗れるソフトで、
背景の透明化をするかどうかを選択して書き出すことのソフトだからです。
一番下に白いレイヤーが敷いてあるのがミソです。
これを表示したままpng書き出しをすると背景は白、これを表示しないでpng書き出しをすると背景は透過になります。
縮小の精度も(コミスタに比べて)とても良く、これ一つで三ソフト分の作業が可能です。


< 番外編・透過してほしくないところまで透過されてしまう >

線画もカラ―も終わったー!燃え尽きますね。
透過処理とかもう惰性でやっちゃいますね。
色域選択しますね。問題ないからもう切り取っちゃいたいですね。
…………ん?


ま、まさか………

お分かりでしょうか、小指の少し下のあたり、
人物左側の鎖骨付近、ポチポチと二か所切り取り選択されています。
このままでは、このポチポチ選択されている部分も透過されてしまいます。
その状態で遠景の上にキャラクターとして表示してしまうと、遠景がそこだけ見えてしまうことになります。

この程度であれば(しかも主線と被っているので)あまり目立たないのでそのまま透過処理をかけても良いのですが、
結構ポッカリと空いてしまっている場合は切ない気持になります。
そこだけやり直すのが一番丁寧なやり方ですが、それ以外の方法として

こんな画像を一番下のレイヤーに敷いておく手があります。
これは個人的に「下敷きレイヤー」と呼んでいます。線画レイヤーをそのまま複製して塗りつぶしたものです。
(もちろんこれに塗りモレがないように徹底します)
このままだと真っ黒ですので、真っ白に塗りつぶしてカラ―の一番下のレイヤーに置きます。
その下に、透過処理に必要な場合は塗りつぶしレイヤーを置きます。

私が実際「Twinkle Light―照心―」まで使っていたレイヤー構造を下にご紹介します。
  
左が一番下のレイヤー(縮小のための透過処理に使うレイヤー)
真ん中が下から二番目のレイヤー(塗り残しがあった場合に穴あきを防ぐレイヤー)
一番右が一番上のレイヤー(線画・塗りレイヤー)
です。
これ一枚作るだけで穴あき防止だけでなく、
このレイヤーを選択範囲にして他レイヤーの線画からはみ出た部分を消去する機能も使えるので意外と便利です。
余談ですが、私はほとんどの画像を塗りつぶし機能を使わずコミスタのブラシ機能で塗っていたため、
ブラシの散布の隙間を埋めるためにこの方法を採っていました。
素直に塗りつぶせば良かったものを…。



―おわり―
私の知っている情報を上に書き出してみました。
GIMPの透過処理の部分は初めてGIMPに触れる人でも分かるようにいちいちスクショをとっていますが、SAI以降はかなり放置プレイで書きました。
psd書き出しは正直ゴールへ一直線な方法なので、それができないソフトでの処理を重点的に扱いました。
ここに記載したものは全て私が調べて行ってきた方法なので間違いはないと思いますが、お使いのPC環境やソフトのカスタマイズ加減によっては
このページに載せている画像やスクショの通りにいかない可能性があることも御承知置き下さい。
お付き合いありがとうございました!

そらくじらB



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